横から見た建築・都市
   
 
 
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  □ありえたかもしれない都市像  
 
2004.07
 
 

一般的に都市像は、3つのタイプに分けられると思われる。

一つは地獄絵的なもの。
現況都市の否定的な傾向を拡大した表現の都市像で、未来にむけて警鐘を鳴らすというもの。

2つ目は、できるだけ客観的に現在の延伸予測的な都市像を描き、その結果から冷静に反省的思考を展開して、現実都市に向けてのテコ入れを行なおうとするもの。

3つ目は、自らのユートピア論から導かれる、ユートピアとしての都市像を描くものである。

貧しい知識で言えば、1 はタイガーバームガーデン、2 はサランラップシティや不連続都市、3 は輝ける都市や東京計画等がこれらに相当しようか。

今回は、このような良い悪いという価値観を一切もたない形での都市像というのを描いてみてはどうだろうかと考えた。
思想を語ることにはならないが、都市の可能性をイメージするには有効な方法ではないかと思う。

「ありえたかもしれない都市の像」である。

  • 用途地域を平面的に区分せず、高さで区分したらどんな都市になっていただろうか。10Mまでは工場群、20Mまでは商業群、30Mまでは住居群、屋上は農地、そんな都市風景はどうだろう。
  • 都市の中央ほど容積率・建蔽率が低く、周辺ほど高く設定したら、都市はどうなっていたか。池や森のあるセントラルパークを中心に、周辺に高層ビルがそれを囲むすりバチ状の都市像はどうか。
  • 地産地消を絶対条件としたらどうなっていたか。 牧畜、漁業、農業が都市に混在する風景はシュールで楽しくないか。
  • 私有地、公有地の区別をなくしたら・・・
  • 土地の境界がなくなったら・・・
  • 迷惑施設というものを、全て都市にもってきたら・・・
  • 電気、ガス、水道、エネルギーは全て、完全自己供給というとことにしたら・・・
                                                     etc.事務所設立の頃で

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