最近、都市を席巻しているコインアートスペースの出現について調査したところ、次のような背景があることがわかった。 街の声とともに報告する。
新内閣により、空地化した土地への固定資産税の課し方が変わった。
政府の指定したアートスペースとした土地に対しては固定資産税を課さないという制度が発足した。
アートスペースは屋外屋内を問わず、固定展示・企画展示・音楽・劇場・貸しギャラリー・・・ etc.形態も問わない。
スペースの広さにより、来訪者は100円から800円のコインを入れて入場することができる。
収入の10%は税金となるが、残りは土地所有者の収入になるという。
土地所有者は節税の面からか、かなりの応募が殺到した。
「アート」「文化」に貢献しているという意識もこれに拍車をかけたようである。
街の人々は、この事態を好意的に受け入れている。待ち合わせに使ったり、休憩、ランチ+アート・・・etc.アートスペースの前に1本の樹木を植えるというルールも好評で、街が憩いの場となるのに一役買っている。
都市部の急速な空地化により将来の都市像に不安がもたれていた○○市でも、空地が多いだけに都市の美術館化が急速に進んだ。
アートの街「○○市」の評判は定着し、訪れる人々も圧倒的に増え、今や観光地化している状態である。
街の人々からは、逆に市の美術館が空地化するのでは、という声も聞こえてきている。
アートスペースの発想のすばらしいところは、地域社会に密着しているという点である。
劇場や音楽や絵画などの芸術文化が、新しい地域コミュニティを形成しつつある。
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